ニュースソース:COREINFRASTRUCTUREINITIATIVE
以下は 2017年3月23日に公開されたOpenSSL Re-licensing to Apache License v. 2.0 To Encourage Broader Use with Other FOSS Projects and Productsを要約したものです。
世界で最も普及しているSSL/TLSおよび暗号化ツールキットの開発元であるOpenSSLプロジェクトは、そのライセンスをApache License 2.0(ASLv2)へ変更することを決定しました。
この取り組みの一環として、OpenSSLチームは新しいWebサイトOpenSSL License Change Agreementを立ち上げ、さまざまな企業と協力して再ライセンスプロセスのための作業を進めてきました。
この再ライセンスプロセスにより、OpenSSLをフリー及びオープンソースソフトウェアに組み込むためのハードルが下がり、より容易に使用できるようになります。
OpenSSLのチームはこのプロセスを慎重に進めており、移行完了まで 数カ月かかると予想されています。その進捗状況はWebサイトとプロジェクトのメーリングリストで確認できます。
このウェブサイトは、OpenSSLチームがこれまでにプロジェクトに貢献した人と連絡を取り合うための努力の一環で、これには約400人の個人も含まれています。
このサイトにはそれらの人たちのすべての電子メールアドレスのリスト、検索可能な貢献した人のデータベース、電子メールを送信してライセンスの変更を承認するための機能が含まれています。
さらにまだ連絡の取れていない人々の名前のリストが逐次更新されます。
Linux FoundationもOpenSSLを支援しており、その進歩に大きな貢献をしていますが、このライセンス移行を承認しています。
オラクルも楕円曲線暗号によりOpenSSLに貢献しており、このライセンス移行を承認しました。
OpenSSLは、Oracle製品とインターネットのインフラストラクチャの両方で重要なコンポーネントであり、OpenSSLによって促進される暗号化技術の使用が企業ソフトウェアコミュニティ全体に利益をもたらすとしてこの動きを歓迎しています。
インテルもOpenSSLが標準のApache 2.0ライセンスに移行し、オープンソースのエコシステムにおけるライセンスの互換性が向上することに期待を寄せています。
OpenSSL チームは、名前が分かっていないプロジェクトへの貢献者や、それらの人たちを知っている人からの下記のメールアドレスへの情報提供を呼びかけています。
license@openssl.org