Netcraft社 2017年3月のWebサーバーシェア調査

ニュースソース:NETCRAFT

以下はインターネットセキュリティサービスを提供するNetcraft社(英国)によって 2017年3月24日に公開されたMarch 2017 Web Server Surveyを要約したものです。


調査対象は17億6063万795のサイトおよび627万1146台のコンピュータです。

(1) Webサーバーベンダー間の比較
以下の4調査指標について、比較結果を公開しています。

  • 全サイト数における市場シェア
  • アクティブサイト数における市場シェア
  • アクセス数が上位100万位のサイトにおける市場シェア
  • コンピュータ台数における市場シェア

主要なWebサーバーベンダー(Apache、nginx、Microsoft、Google、NCSA他)の中で、4調査指標すべてにおいて増加したのはnginxのみです。

全サイト数における市場シェアの1位はMicrosoft(39.99%に当たる704,000,530サイト)ですが減少傾向(2017年2月比で3.18%減少)にあります。
一方、2位のApache(21.79%に当たる383,707,112サイトで、2017年2月比で0.91%増加)と3位のnginx(19.91%に当たる350,540,372サイトで、2017年2月比で0.49%増加)は増加傾向にあります。

アクティブサイト数における市場シェアでは、Apacheが1位です(45.82%に当たる79,942,445サイトで、2017年2月比で0.05%増加)。
2位はnginx(19.67%に当たる34,317,972サイトで、2017年2月比で0.07%増加)、3位はMicrosoft(8.95%に当たる15,611,256サイトで、2017年2月比で0.27%減少)です。

(2) Windows Webサーバーのバージョン間の比較

以下の5つのバージョンについて、比較結果を公開しています。

  • Windows 2000
  • Windows Server 2003
  • Windows Server 2008
  • Windows Server 2012
  • Windows Server 2016

MicrosoftのWebサーバーOSで稼働する7億1400万のサイトの中で、Windows Server2008は最もよく利用されているOSで、72%を占める5億以上のWebサイトがホストされています。
また、昨年2016年にサポート期間を10年間から16年間に延長する新たなライセンスオプション「Windows Server Premium Assurance」が開始され、ユーザーは2026年1月までセキュリティアップデートを利用できます。

Windows Server2003は1億8,500万サイトに利用されていますが、「Windows Server Premium Assurance」の対象ではなく、延長サポート期間は2015年7月14日に終了しました。
US-CERT(United States Computer Emergency Readiness Team:米国コンピュータ緊急対策チーム)は、Windows Server 2003は悪意のある攻撃や電子データの損失など、サイバーセキュリティの危険性が高いと警告しています。

最新OSのWindows Server2016では8万200サイト(2017年2月比で約2万サイトの増加)が稼働し、今後もシェア増加が予測されます。